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The Lens Design of PENTAX 100ED UF Astronomical Telescope


 PENTAX 100ED UFは、フォトビジュアル天体望遠鏡として設計されたペンタックスの第1世代天体望遠鏡の一つである。 この容姿から”ツチノコ”と呼ばれて親しまれた天体望遠鏡であった。
 本レンズの特許は恐らく峰藤延孝氏設計の特開昭62−96919の実施例1がこのレンズ設計値と推定される。 以下、本実施例であると仮定して話を進める。(あいにく当時の天文雑誌は処分してしまい、情報が間違っている可能性が あり、本望遠鏡の情報をお持ちの方は掲示板でお知らせいただければ幸いである)
 本レンズの特徴は2枚目に所謂EDレンズ(小原光学硝子S−FPL51)を使用している。 残念であるが、2色色消しタイプの設計で、青の残存色収差が大きく残っているため、カラーで撮影すると盛大な滲みが 輝星の周りに出る。このために、私も満足できずに次期後継機種である100SD−UFへと買い換えてしまった。 いずれにしても、フィールドアパーチャーが広く、Φ70mmまでは2乗平均スポットサイズが50μm以下に収まるので、 ブローニーサイズカメラの許容錯乱円内に一応収まる。しかし、前述したとおり残存色収差が大きいで、見た目は良くない 像である。逆にこの像をわざと使う人も最近おりますので、最終的には好みの問題かも知れない。
 それから、この特許の実施例4を調べると、ED硝子を2枚用いた設計が成されていた。これは非常に素晴らしいもので、 SD−UFと設計は異なるが、同じED硝子を2群目と4群目に用いて、各色の色消しを達成していた。この形式で発売 になっていたら、当時インパクトは凄かっただろうと思うと、実に残念である。当時、この手の望遠鏡が売れる保障もなく、 恐らく発売価格を考えて最大のパフォーマンスを狙って、最終的な設計を決めたのだろう。

Fig.1 レンズ構成図

Fig.2 スポットダイヤグラム



Fig.3 コマ収差



Fig.4 非点収差と像面湾曲収差



Fig.5 像面歪曲収差
像面歪曲収差はやや大きいが、フィールドアパーチャーを考えると仕方ない。